どこかにビューーン!で行く美酒県山形の旅ep.08「山形線の遅延で米沢にてかけこみ鯉料理と東光醸造元小嶋総本店へ」

 さて、前回の記事で高畠ワイナリーまでは順調に歩みを進めていたのですが、高畠から米沢に向かう段になり、まさかの山形線の大きな遅延に見舞われ…先行きが危ぶまれる展開になりました、

米沢では昼食を取ること…それも鯉料理が名物らしくできればそれを食べたい…のと、日本酒の東光醸造元の小嶋総本店に訪問することが大きな目的でした。
さて、高畠から米沢に向かう山形線…最終的に12:52発のところ、26分遅れての出発に。
途中駅で、すれ違いの新幹線もずっと停車していた様な雰囲気で…この後気がつきますが、山形新幹線は単線区間の通過待ちがあったりで、普通に何度も停車駅以外でも停車があって時間がそれなりにかかるようです。
すれ違いのつばさも10分くらい遅れていた模様
さて、そんなどうにもならない状況でヤキモキしながら車内で過ごし、米沢には最終的に25分遅れの13:29分に到着…いや、13:04分に到着すればこのくらいの時間にはランチのお店に入ることができなんとかラストオーダーには間に合いそうなものでしたが、
目的のお店は14:00までの営業…絶対ラストオーダー終わってるなと思いつつ…思いが帰って高まってしまい、行ってみるだけ言ってみようと、ダメなら他で昼食だ!
Googleマップで調べた感じでは徒歩11分。絶体絶命…とりあえず、既にワイナリーで購入したお土産が重たいので、急いでコインロッカーに荷物を放り込み出発。同じ電車で溢れる様になっていた高校生たちはこんなにカリカリすることもなく、談笑しながら列車を待ち、米沢に着いたら方々に自転車などでちっていき、取り残された感すらある中…もう必死です。
途中少し分かりづらい部分もある住宅街の中に向かいましたが、気合いで10分丁度くらいでお店に到着。
鯉の六十里という米沢での鯉料理の名店です。
準備中の表記はまだないものの…はてさて、大丈夫か。入り口を開けて入るとどなたもいない様で…2回が受付客先の様で、スリッパに履き替えて登ってみます…程なくランチタイムのピークタイムでちょっとお疲れの店員さんが出てきたので「あの・・・もうお昼は終わってしまってますよね?」と尋ねてみたら、内線でおそらくキッチンに確認を取ってくれたと思うんですけど、しばらくして「鯉のうま煮くらいしかできないけど大丈夫ですか?」と言われ「もちろんなんでも大丈夫です」というやり取りをえて部屋に案内されます。
とりあえず、一安心したのと、列車の遅れでここまで気が休まらず慌ててたどり着いたので一息つきます。
奥の方の部屋には別のお客さんがまだいたようですが、広い部屋に一人案内されます。
お座敷のある部屋は素敵なたたずまい。
しばらくしたら先ほどの店員の方が説明に・・・普段はセットでいくらいくらだけど、今は鯉のうま煮とごはんとみそ汁だけなのでこの値段で・・・と価格を案内されました。簡略化された分料金は少し安くしてもらっています。
そして、「次回来た時のためにメニュー出しておきますね」と気を利かせていただきメニューを見せてもらいました。本当は、お酒も一緒にいただこうかというところですが、ランチタイム終了間近に無理を言っていたこともあり・・・さすがに遠慮しておきました。ここで東光をいただきたいところでした。
セットの食事メニューは非常に豪華絢爛、洗いとか鯉こくとかのセットも一度きちんと食べてみたかったですけど、まあこればかりは仕方ありませんね。

ランチ限定のメニューでも何品か楽しめる内容になっていました。今回は鯉のうま煮定食を簡略化したバージョンをいただけるようです。
その他にも、米沢牛のせいろや、うな重などもやっているようです。
とにかく、歩き疲れたこともあって、お茶をいただきながら静かに待ちます。この静かな部屋にいることも居心地がよく良い時間だったと今でも鮮明に記憶がよみがえります。
部屋の中に飾られているものは、何気にどれも鯉にまつわるもの・・・この絵はよく鯉のぼりなどにも書かれていますね。
置物や食器もさりげなくすべて鯉に関するもの。
なんて部屋の中をよく観察しているうちに鯉のうま煮が届きました。
いざ、オープン。器も非常に上品ですね。
これはどのような形状なんでしょうか。とにかく思ったより肉厚で照りが凄いです。
早速実食してみますが、これが予想以上においしくて食感も程よい硬さのあるもので、それより何よりタレが素晴らしく、鯉って言うとちょっとあか抜けない川魚料理のイメージもあるにはありましたが・・・全然満足度が違います。これは目当てにして食べに来てよかったです。

このうま煮は大きいですが、骨などの部分もあるので、それらをよけつつ、かなり必死に食べてしまったのは味の良さからです。いや、本当に甘味がありながら上品にまとまっていて・・・これは嫌いな人はいないのではないでしょうか。

関東でも茨城や千葉の水郷地域なんかで鯉の生産がされていたり食べることもできますが、専門店はみたことがなかったですし、今回単体ですけど、コースとかにしてメインでいただけるものですね。
というわけで、あっという間に必死に食べつくして、お会計をして外に出ます。
ここではちゃんと鯉を養殖するところからあるようですね。
さて、あとは来た道を駅まで戻り、14:30頃に。駅から東光の醸造元の小嶋総本店までは歩くと20分かかります。歩けなくはないですけど、鯉料理にありつくのに往復このくらい歩いていたのもあり、タクシーを使うことに。地方のタクシーですが、キャッシュレス決済各種が使えたのはありがたいです。

場所も駅でパンフレットがあったので、こちらに行きたいですと伝えたらすんなり伝わりました。
さて、タクシーでどのくらいかかるでしょうか。
駅前の通りをまっすぐすすみ、途中最上川を越えます。
そういえば車内で気になったんですけど、冬は雪の多い地域、冬季は割増料金が設定されている地域だということを知ります。旅先では進んでタクシーに乗ることはないので、わかりませんが、他の東北地方でも割増料金など設定されているんでしょうかね。
さて、乗車時間は5分強でしょうか。もう少し乗車時間が長く感じましたが、信号などが多かったせいでしょうか。料金は3メーターくらい上がって920円でした。
d払いで支払いを済ませてレシートをもらって車を降りました。
さて、東光の醸造元小嶋総本店は見学用に開放された施設があるので、決められた営業時間であれば見学が可能であることは知っていました。やはり比較的大きなメーカーだけありますね。
団体客などの受け入れもあったようです。
さて、帰りの列車にはかなり余裕をみていましたが、さっそく中に進んでいきたいと思います。
受付で入館料を支払い見学できる施設の中に進みます。
最初の部屋はきれいな庭が眺められる開放的なスペース。
ちょっと疲れていたので、このベンチで休みつつ庭を眺めたりしました。
ボタンを押すと簡単な説明の音声が流れてきます。
昔の帳場の展示など。
昔使われていた機器などが展示されています。
この大きな甕についても音声の中で触れられていて説明がありました。
さて、最初の部屋で少しっくりした後は次の部屋に進みます。
ここからは酒造りについての道具などの展示が続きます。当然酒の作り方の図もありました。
しかし、個人的に気になってしまったのはマックスファクターのSK-2のコマーシャルで以前この蔵がロケ地になっていたことに関する映像資料。
CMそのものも、3つの時間のパターンのものが流れて、その後はメイキングの映像がみられます。
というか、もう放映から何年もたってしまっているにしても、記憶に全然なくて、こんなコマーシャルがあったんだなと思いました。
一日目に訪問した山寺もロケ地に。
そして、この蔵ですね。CM本編とメイキング含めると8分くらいでしょうか、結局すべて映像みてしまいました。
そのあとは、伝統的な醸造設備の展示。これは酒を搾る槽(ふね)ですね。昨日見学した男山酒造ではヤブタ式の圧搾機になっていましたが、これも袋に入れたもろみをつるしてという意味では同じ部分がありますし、小さい酒蔵だと、今もこういった槽をつかっているところもみたことがあります。

もろみ詰め機というのはみたことがありませんでした。
そして麹室。これは男山酒造で見学した内容と大きさこそ違え同じ部分が多いですね。
麹蓋がおくに並んでいます。左手前が蒸米を広げるすぺーすでしょう。
山田錦の穂の展示も。
そして、ここでも精米歩合のサンプルが。
雪化粧というお米の品種は存じ上げておりませんでした。
シャーレを重ねて並べることで、精米歩合の違いを顕著にみることもできます。
これは右から左に精米歩合があがっていき小さくなるのがわかるディスプレイ。


中がどのようになっているか不明ですが、これが伝統的に使われていた精米機のようです。
というか上の部分もみると、男山酒造でみたものと形は似ていますね。
醪の説明。
六尺桶、これが一番大きな桶でしょうか。
そして、樽が並んでいる部分は酒蔵らしい展示ですね。
これは圧巻の景色ですね。
米をすりつぶしていき、天然の乳酸で仕込む生酛づくりの、山卸の作業に使うはんきりおけの展示もあったので少し戻ってみてみます。
このように二人組で米を両側からすりつぶしていくのが山卸の作業ですね。ここでも生酛づくりをしていたんでしょうか。
これはもっと前段階の展示ですね。
洗米ようなざるでしょうか。
など、昔から使われていた酒作の道具などの展示をみたあとは休憩室に出ます。
休憩室も最初の部屋のように展示物がいろいろあります。
休憩スペースも景色が良く、休憩してもよかったですが、見学がすんだら早く試飲がしたくなったので進みます。
仕込み水がわいているコーナーも。
これはもちろん飲んでいきます。
ここは、釜の上に設置してコメを蒸していく甑(こしき)ですね。
さあ、またドアを開けて売店スペースに。まず大人のガチャなるものが目に飛び込んできます。
最初ここのお酒をモチーフにしたグッズが作成されてガチャになってるのか・・・なかなか凄いなと思ったんだけど、よくよく見るとそうではなくて、実際のお酒などが当たるガチャのようです。
一番手前の冷蔵ケースには高級目なラインの商品が並ぶ。
吟醸酒、生酒の表記があり生酒に期待してしまったけど、この時は生酒はありませんでした。
店内には様々な東光のラインナップが並ぶ。
そして、先ほどのガチャと同じような仕組みで有料の試飲があります。
ガチャではなくて、コインが数枚入っているもので形式だけガチャになっています。このコインを使って試飲をしていきます。なんか、高畠ワイナリーでも基本同じコインとマシンだった気がします。
さて、それではさっそく試飲、まずは季節の夏酒から・・・
特に生酒という訳ではなく、夏向けに作られた純米酒のようです、味わいは抑えめでさわやかな印象はあります。
お次はここでしか見かけたことのない献上酒
純米吟醸十水仕込み。十水仕込みといえば、同じ山形県内の大山なんかにも存在していて、旧来ていな仕込み方法をとっていて、さわやかな甘口の酒で時々のんでいますが、この件城主もどことなく甘い雰囲気があり・・・個人的には好みの方でしたね。
献上酒はもう一種類あって、木桶仕込みのものです、先ほどの物と比べて辛口にしあがっていますが・・・これを飲み比べて、やっぱり甘い雰囲気が少しただよう先ほどの十水仕込みの方の献上酒をお土産に購入することにしました。
蔵元でしか飲んだり購入できない生酒もあります。ビールのサーバーのようなものにつがれているのは、今年の春に和歌山にいったときに、人気銘柄紀土(きっと)のショップに立ち寄った時にやはりこのようなサーバーから継がれるお酒があったのを思い出しました。手前のボトルを選んで詰めて購入もできるみたいですね。
コイン1枚で試飲することができます。サーバーにつながれていますが、継いだ瞬間フレッシュな雰囲気がただよいます。ただ、そこまでキレッキレに冷えていなくて・・・もう少し冷やしてシャープにしたほうが飲むには良いと思いました。
今回は、持ち帰るのことなどもあるので、冷温も保てませんし、購入は断念しました。スペックとしては山田錦と出羽燦々(でわさんさん)の両方が使われています。生ひねかではないけれど、ちょっと生酒にみられる独特の香りもしましたね。甘くだれたような感じではなかったです。
さて、団体のタクシー客などもはけて、自分もあとがあるのでこのくらいで切り上げます。
さて、見学を終えたので駅まで戻ります。時間もあるので歩いていくことにしました。
再び最上川を越えます。
というわけで、行はタクシーを使いましたが、帰りは歩きました。やっぱり20分くらいかかりましたね。


ひとまず、米沢にたどり着くまでには電車の遅延もあいまってどうなることかとおもいましたけど、朝計画した予定だけは消化しましたので、あとは山形市内に戻って、昨日は片頭痛でスケジュールをふいにしてしまいましたが、夜の飲食店に出向いてやっぱりご当地の物をいただいたり満喫したいところです。


今回はこのあたりで、次の記事にづきます。

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