どこかにビューーン!で行く美酒県山形の旅ep.09「山形まで戻ってやっとナイトライフ日本酒バーでシメまで」

さて、二日目の昼間の予定をなんとか消化しつつ、(どこかにビューーン!で行く美酒県山形の旅ep.08「山形線の遅延で米沢にてかけこみ鯉料理と東光醸造元小嶋総本店へ」)こんどは山形市内まで戻って、やっと飲食などを本腰入れてたのしもうという段になりました。昨日一日ダウンして予定がこなせなかったのは本当に痛いですけど・・・まあそのおかげで今日の予定がうまくこなせたのでよしとしましょう。

さて、東光の醸造元の小嶋総本店から、徒歩で米沢駅まで戻りましたが、忘れちゃいけないのが、コインロッカーに荷物を預けていたこと。
少しお土産などのおみせを物色したのち、駅横のコインロッカーで荷物を回収。さすがに二軒のワイナリーで買ったボトルの入っているにもつを持ちながらの移動は答えると思ったので、急ぎでしたが放り込んで移動して正解でした。
そして、もともと普通電車の乗車券を買っていたんですが・・・それより早く新幹線を使うと予定を繰り上げられると思ったので・・・あとここでこれ以上時間をつぶすのもなんだと思い、思い切って新幹線のチケットを追加で購入。
もともと乗車券は買ってあったので、新幹線のチケットだけをえきねっとで購入し、駅の券売機で発券したのでした。
1090円なりの出費ではありますが、時は金なりということで、乗車することに。
あと、行は途中で二回ほど下車してきたので、一回ごとの乗車時間もそれほど長くなかったですが、帰りは降車せずにいくので、その点でも新幹線を使うと大分楽ではありました。
あっという間に山形駅まで戻ってこれました。なんとなく、山形新幹線にのって山形に来たという雰囲気も味わえましたし(どこかでビューーン!では山形新幹線のルートははずれて、仙台経由で山形に入っている。)よしとします。
さて、それではホテルに戻って荷物を整理して身軽になり、街に繰り出します。実は昨晩の混雑などをみて観光向けの居酒屋を一見予約していましたが、それまで2時間くらいは時間が空いていたので、横丁リベンジをします。
17:00と早い時間ですが、昨日はけっこう混雑しているお店もあったけど、今日はガラガラだったので、開店しているお店に入ります。
地酒の取り扱いもしっかりチェックし、最初は日本酒で完敗していきます。
漬物もオーダーしましたが、山形は野菜がおいしい。
時刻にして18時前・・・きのうできなかった分、今日は完走したいと思っております。
ここでオーダーした日本酒はばくれん超辛口
醸造アルコールも添加しているタイプで実際辛口に仕上がっています。ベースにコメの甘味はありますけど、アルコールの刺激感といい辛口で良いお酒です。にしても、山形の酒って全体的にきれいな路線だなという印象が今のところあります。(濃すぎず軽快さもあり、穂の甘く上品にコメの甘味が乗るイメージ派手過ぎたイメージもない)
外の景色を見ながら早い時間から始めるのはや台風のお店の楽しみ方の一つですね。
そして、もっと飛ばしてもよかったんですが、後の予定を考えると日本酒のみまくるのはNGだと判断し(最終的には日本酒バーとかにいきたいところもあったので)ひとまず瓶ビールを頼んでゆっくり楽しみます。特性のピリ辛に仕上げられた枝豆などもいただきます。

お店を切り盛りするママにも、ご当地の料理についてやこのあたりの気候、観光についてなどいろいろ話を聞くことができて、割とこういうことがカウンターのお店とかでの収穫になります。

ひとまず、芋煮は家庭料理だけど、やっぱり秋などによく食べられていること、漬物の話から、野菜はやはりおいしいこと、あとはご当地の料理として「どんどん焼き」はぜひ食べてくださいというおすすめを聞きました。これはミッションが増えますね。

あとは、今日米沢にいってなんとなく気が付いてはいたんですが、山形市自体はそこまで津雪深くなくて、降ったな~というときでひざ下くらいの積雪らしく(実際市内をさんさくしていても、玄関などが高い位置になかったりした)、米沢の方が豪雪地帯だと聞きました(あちらはどの家も玄関が1メートルくらい高くつくられていたりしました。)

それから、観光的にはこの山形市内はそれほどに盛り上がりはなく、山形市を起点とするとやはり山寺と蔵王が二大巨頭でみんな蔵王によくいくとのことで、今朝隣の蔵王の駅で乗客がほとんど下りた状況にも納得がいきました。

それから七日町が旧市街地で飲食店が多いと思ってという話をしていましたが、若い人たちは駅前にいくしそちらのほうが栄えているという話も。こだわった、飲食店は七日町にもいくつもみましたが、繁華街ていな感じはやっぱり駅前のようです。
というようなやり取りを経て、けっこう時間が過ぎました、お店の予約は19時半にしていたので、歩いて時間もかかるだろうということで、19時過ぎには駅前に出られるように移動。・・・ていうか、やっぱりきのうの片頭痛は疲れから来ていたんだと再認識、今日は昼間も移動しまくってますが、街中をいくら歩いても元気です。改めて睡眠の大事さを実感。
さて、居酒屋の予約時間まで少しあるので、そのあとに行くお店もしっかりチェック・・・というか市内で日本酒バーを検索してでてきたお店をチェックしましたが、
手作り感満載ですが、かなり期待できそう。後に楽しみが残っているというのは素晴らしいですね。
他にも面白そうな飲食店はいくつもあり・・・一晩でいける許容量が限られていることを考えると、一日ダウンしたのは本当にいたかったと思います。まあ、また山形に来ようというモチベーションにはなりますが。
さて、そんなこんなでとっぷりと夏の日がくれてきましたが、予約していたのは駅前にある山形長屋酒場。
前日までだとネットで予約ができたので、きのうダウンしながらも予約は入れておきました。割と大箱な感じのお店っぽいですが 、カウンターもあるので一人利用もまず問題ないと踏んでいました。
入り口は開けずらいドアになっていて、ドア絵を開けようとすると中に通知がいくのか店員が明けて出迎えてくれる感じの仕組みっぽかったです。
中に入るとカウンター席が大きなフロアーにあり、それを囲むように座敷などもありますが、カウンターに通されます。カウンターのロケーションは悪くないお店だと思います。
最初からお膳が出っとされていますが、
箸置きに使われているのはとうもろこしのお菓子の様で食べられる様です。
ここは山形がコンセプトになっていて…まあ観光向けだと思いますが、県内各地方の郷土料理が揃っています。
おすすめとかもあるんですけど、注意したいのは1人向きな量かどうかというところ。
芋煮も地方別の味付けであるんですけど、価格から言っても多分かなりの量だし、お隣に座ってる2人組のテーブルを見ても、普通に鍋だなっていうレベルの大きさなのでここでは断念しました。
その代わり、酒の当てになる様なものをいくつかオーダー、
初夏だし鮎なんかもいいなと思いました。
これが4大芋煮らしいです、味噌味と醤油ベースの味があることは知っていましたが4種類もあるのは初めて知りました。
ラーメンもありますけど、メインのお店でシメまでは進めないな〜など思いつつ、
あとは地酒のメニューですね、山形県の地図で見るだけでもこれだけの銘柄が、
山形に酒のイメージこそ強くても、案外銘柄を知らなかったことに驚かされます。
さて、炙り焼きの鮎が到着、
そして、食用菊のおひたしも頼みました…これは量が多かったかな。
そして、まず秀鳳(しゅうほう)を頼みました、ここの居酒屋では一番メニューによく載っている銘柄でおすすめの様です、そして山形市内の酒造なのでここ以外でもよく目にしていて気になっていました。
こちらも超辛口をうたっていますが、ただ辛口ではなく米の旨みはのっている印象…この後にいただいていくお酒も含めて全体的に山形の酒にその様なイメージもありました。
実は満席とかではないものの店員さん達がすごく忙しそうで、料理が出揃うまでにはそこそこ時間がかかりました…お酒飲んでるから全然気にしないんですけど…もしかしたらこれだけメニューが豊富なので作る方が間に合っていなかったのかもしれないと今更ながらに思ったりします。
山菜の盛り合わせ…というか、山菜はやはりすごく美味しくて実はいちばんのヒットだったかも。
これはお通しの湯豆腐です、チャージがそこそこ取られるのでこれと豚肉のおとおし代だと思われます。
鮎が良い加減に焼けてきたでしょうか。
これもおとおしとして出てくるもので美味しくいただきました。
それ以外には、酒を飲みつつ肴を叩きたいので焼き味噌などをつついていました。
さて、このお店に来たのには一つ理由がありました、そうです、山形と言えばな花が咲いてです。
毎日20:00頃に花笠音頭を簡単にレクチャーして踊る時間があるということで…それで19:30と遅めに予約を入れていたんですが、20:00頃になってもその様子はなく…というか店内忙しそうでそんな余裕なさそうに見えていましたが、20:25分頃花笠音頭がバックミュージックで流れ始めて、花傘が配られます。
店員さんが簡単にレクチャーをしてくれるので希望すれば踊ることもできます。この時間になる前に座敷の方の大人数のお客さん達に声をかけている様子で…その人達は普通に踊れていたので多分地元の踊れる方なんでしょう。
…というわけで、何となく花笠音頭の雰囲気を味わったらお店のピークタイムも一旦終了という感じでしょうか、
早くから来ていた客人はお会計してたっていきます。僕もタイミングを見てお酒を飲み切ってお会計しました。

芋煮のところでも書きましたけど、ここのお店は料理のボリューム的には2人とかでシェアしながらの方が良いかなと思いました。
さて、もう次の当てはつけてあったのでそそくさと移動。
そうです、日本酒バーで地酒三昧しようと思います。
このこは3階にあるようで、階段を登っていきます、あまり酔っぱらっちゃうと危険ですのでご注意。
和酒スタンド太郎’sBARライラという店名ですが、既に踊り場に日本酒の箱が並んでいるあたり期待できます。
ここにもさりげなくGI山形のポスターが張り出されていますね。

店内はカウンターとテーブル席も少しありましたが、もちろんカウンター席で…山形の地酒を飲みたい旨を伝えると「こちらのセットですか」と、なんと十四代の入ったセットを見せていただいたんですが…もちろん飲みたくはあるんですが、やはり地元流通の地酒銘柄をいろいろ当たりたいと思ったので、そういった希望を伝える。

そして、2件回って少し飲んじゃってはいるんですが、仕切り直しでスターターに生酒が欲しく生の酒をオーダー。羽陽錦爛と米鶴のにごりタイプを出していただきました。
暑くなってきたので、クリーンなタイプの生酒を普段飲みがちなんですが、
いや、やっぱり生の濁り酒も美味い。米の旨みはしっかりなっているけど、フレッシュさも感じられます。なんて言うか…いや、完全にリセットされましたね。
そして、米鶴も発泡濁りで純米です。
説明のとおり、こちらの方がピチピチとした刺激感はありますが、やはり米の旨みがありバランス良い。この銘柄は強出向いた方面の高畠の酒ですね。高畠はやはり再訪すべきな気がしてきました。
お次も、山形で攻めます。羽前白梅と今日訪問した小嶋総本店のつくる山形限定の洌。
羽前白梅はつや姫で作られているので飯米(酒専用のコメではなく普通に炊いて食べるタイプのお米)を使っています、山形は他にもササニシキなど飯米はよく使われている産地です。
スッキリ辛口、しかしやっぱり米の旨みは程よくのっていて爽やかにいただけます。GI表記もついてますね。

この銘柄は存じ上げていませんでしたが、日本海側の庄内地方、鶴岡は大山地区の酒、去年受験したソムリエ協会のSakediploma(サケディプロマ)資格の教本にもかつて大山地区の酒が大山酒として大変な名声を得ていたことは載っていました、今も酒どころで知っている銘柄や気に入っているものもあり、食文化も独自にあるので、やはり庄内には一度行きたいところです。
そして、小嶋総本店の烈。もともとこの酒蔵が醸している東光もそうですが、イタズラに派手というわけではなく、クリーンでほんのり香りがなるタイプが多く、今日もそのようなお酒をいくつか試しましたが、これは中でも辛口感ははっきりあったように思います。
以前どこかで見かけたことがあったのか、山形限定だとは今回初めて知りました。
お店のカウンターはこのような感じで、日本酒好きからすると、正に天国。僕個人の目的が地酒にあり、山形の酒に絞ったオーダーをしていますが、全国の銘酒があり店主がこだわった品揃えです。
席から見える棚もこの通り。また、店主が非常にお酒に精通していて、この日はどこに行ったという話や、出身が茨城県ということを話すとトレンドの銘柄の話などが出てきました。

流通事情などにも詳しいようで色々お話が聞けました。
いつもの調子ですごくたくさん飲めた記憶がなかったんですけど、けっこう飲んでるな…
東北泉も初めていただきましたが、庄内の酒田の近隣の街のようで、お米は美山錦の純米吟醸レベルの濁り酒…いやー、ここまで生酒全然飲めてなかったので生鮭…更ににごり酒祭りでしたね。
カウンターにディスプレイされているカップ酒もなかなか面白く、青森の本丸じょっぱりや、出身地茨城の地酒伝統銘柄一人娘やら面白いアイテムがディスプレイされています。
それにしても、今回は地の酒に完全に拘りましたが、1日目に来れていたのなら、連日来てこのセットもいただいたことでしょう。
そして、亀の井。
亀の井は。くどき上手の醸造元がもともと創業以来に使ってきた銘柄名。待ってました、甘やかな酒。いや、この時だけでも結構なタイプをいただいてますね。
磐城寿は震災で浪江町から山形の長井町に場所を移して酒を醸しているとのことで、
いや、なかやかレアなお酒をいただいてしまいましたね。お待ちを使用していて、かつ熟成ということで色味もついてますね。しかし、熟成はしっかりできていて、ザ・古酒というのとは違いフレッシュさもありつつだったと思います。(少し記憶が曖昧だ)

県内流通の酒の話などもいろいろ伺いましたが、初孫が圧倒的かと思いきや、やはり出羽桜が強いなど、そんな話も…プレミア酒の酒蔵の話なども今まで聞いてきた辛口とは違う視点のお話などもうかがえて、参考になる部分が多かったです。


ただ、やっぱりまだまだ山形の酒のこと、銘柄のこと知らなすぎるなと思ったので、これからも地道に飲んでいきたい…のと、やっぱり高畠もそうだし、庄内地方に行きたいという思いは強くなりました。


あ、それからこのブログ記事のタイトルにも入ってますが、「美酒県」というのが山形のキャッチコピーで、当初「美酒王国」だと思い込んでいたんですが、この話をしたらお店の店主に「それは秋田の話で、山形は美酒県」というご指摘をいただきました…いや、そりゃキャッチコピーは大事ですよね。その点でも勉強不足…というか、このような違いも来てみたことで知ることができたことは大きいです。
なんて過ごしつつ、この時の時計を見てみると日付を跨ぐ直前で、結局21:00頃から3時間近く飲んでいました。いや…この日は満足しましたが、まだまだ山形の銘柄を当たりたく…なんで昨日ダウンしたんだと後悔はあります。
本日は悔いることなく朝から、それこそ日が変わるまで走り切ったというか、飲み切った1日になりました。

いや、それにしても美味い酒に囲まれて幸せすぎた…昨日失われた時間をここでも悔やみつつ…明日は早くも最終日でありながら夕刻まで時間があるので、この続きはまた次の記事で。


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