どこかにビューーン!で行く美酒王国秋田の旅(県南編)ep.05「かまくらは一基だけの横手、ハッピーアワーでひろっこぼだっことともに日本酒三昧で最後は豪雪に」

 どこかにビューーン!の盛岡行きのチケットを使った旅も2日目後半。朝は十文字から湯沢まで南下し、酒造巡りや稲庭うどんをいただいてりして、昼過ぎには横手に向かうことに。

そうです、今回盛岡に行かず、手前の北上で下車して北上線で横手まで出ることが基本でしたが、ついに本丸の横手に戻ってきました。

2日目の宿もここ、横手に取りました。
駅からホテルは徒歩15分くらいありましたが、重たくなり始めたスーツケースがあるので、チェックイン前に荷物を預けに行き、まだ営業中のお店があれば横手やきそばを食べようと思い、市内にも何店舗か展開している食い道楽の本店にギリギリ駆け込みました。
どうやら、横手やきそばのお店の中でも一番勢いがありそうです。
ランチタイムは他の客も皆焼きそばをオーダーしてましたが、基本居酒屋業態のようで、店オリジナルラベルのボトルなんかもあるほどのよう。
テレビ放映などもあったようなお店のようです。しかし、この番組…
横手の酒といえば、本来の横手市唯一の酒蔵の銘柄阿櫻のボトルもディスプレイされていますが、黒霧島も並んでいますね。
お酒も考えなくはなかったんですが、ランチタイムの終わりの方に来たことや、おそらく今夜も相当に飲むと踏んで、ここではやめておくことに。季節酒の初しぼりがこれだけ普通に取り揃えのあるのは酒どころらしさがあります。
そして、今回悩みましたが、シンプルに横で焼きそばをオーダー。スープと共に到着。
昨日十文字で話を聞いていましたが、雪深い地域は味付けが濃そうなイメージでしたが、横手やきそばは非常にあっさりとした粘土のないソースでいただくスタイル。麺はやはり丸いですね。

この味付けだとけっこうペロリといただけてしまいます。
そして、そのまま市内を散策。
市内を流れる横手川。まだ散策を始めたばかりで、町のスケールやら雰囲気やら方位的な感覚ができていません。
横手城を見に行こうと思い、市街地の中心から離れた方向へ歩きます。
それにしても、横手城のある横で公園への道…googleマップが最短で案内してくれたルートの最後はこのような山道。雪があったらまずアウトですね。
そして、ここでも雑然と倒れている看板にあの姿が…
そうです、熊出没注意とあります。町の中心ではないにしても、普通に住宅街の裏手の場所ですから…こんなところにまで熊出没の可能性があるのはかなり恐ろしく思います。
そして、階段を上り切ると、公園への入り口は雪で閉ざされかけていた…この数週間降雪がなく普通に歩けるようになっていたけど、降雪があれば使われない道なんだと思いました。
階段を上り切って雪の塊を乗り越えたら横手公園に。横手城が見える区画です。
高台になっているので、横手の市内もよく見えます。
ここからなら再び出羽富士もよく見えるんじゃないかと思いましたが、南側は雲がかかり雪の被った鳥海山は一切見えず、他の方角にも高い山がないかなんとなく探してきまいましたが、あれほど大きな山ももちろんありませんね。
その後は近くの旧日新館に立ち寄るも、
定休だったのか中を除くことはできず。その後は横手川を渡り町の中心というか、夜に飲みに出かけられそうな繁華街を下見しつつ、街を把握してからホテルに戻ってチェックインすることに。
古民家を改装した日本酒バーなどもあり面白そう。
それから、横手の繁華街はそれなりにお店がひしめき合っていて寂れた感はなさそう。
そして、かまくら祭りの雪の残骸が残る富士見大通りに戻ってきました。
銀牙シリーズをよく知らない身からしたらおどろおどろしいイメージのあるこのポスターも秋田のそこかしこで見かけて、見慣れてきました。

増田のまんが博物館が定休日にあたって見学できなかったことは少し心残りだったりします。
そして、この交差点の斜向かいが、横手市役所やふれあいセンターかまくら館のある一角で、一基だけ残されたかまくらがありましたが、下校途中でしょうか、通りかかった小学生がまわりを気にしながらかまくらに手を合わせていて、なんというかかまくらはこの地域によく馴染んだものなんだなと思わされました。
ふれあいセンターかまくら館の中へ、観光案内的なブースと物販のコーナーや、氷点下で一年中かまくらがけんぶつできる施設などが入っています。
ここにも高橋優の姿が、秋田全域を巡った内容などか展示されています。
観光案内ブースにはご当地料理の「いものこ汁」の案内もありますが、食べられるお店は、道の駅さんない1ヵ所しか案内されておらず、車がないとアクセスで寄付場所ではないので諦めます。
物販コーナーでは、もちろんいぶりがっこも取り扱いがあるんですが、さらに目に行ったところとして、
ワインや日本酒などにみられる、地理的表示保護制度のGI認定が、いぶりがっこにも有ることを知ったことです。

この後巡ったスーパーやら土産物がおいている場所にもGI表示のついているいぶりがっこは見つけられなかったので、ここで購入しておけば良かったです。
酒所ゆえに、もちろん日本酒も多く展示されていますが、なかでも気になったのは、このお猪口。
秋田では乾杯の前に「練習」といって飲んじゃう文化があるとのことで、練習の文字が刻まれたお猪口が…これはこの後入る飲食店などで地元の方に確認しておけば良かったですが、忘れたので、どれだけ普及している文化なのかはわからないままになりました。

今度秋田出身の方と飲む機会があるので、その時にでも聞いてみようと思います。

そして、物販コーナーの奥には、かまくらが通年見物できるコーナーがあるんですが、例年この時期にかまくらを作り替えるメンテナンスがあるらしく、ご覧の通り展示室のかまくらは解体された段階。

れから、再び雪を運び込んでかまくらが作られるのでしょうけどここで見ることはできませんでした。
その後は駅前に出て、途中スーパーの中などを物色してみました。こちらは、横手駅のキオスクで、鳥海山の本醸造などがあるので、帰宅時に購入して、帰りの新幹線などで楽しもうかと思いました。
おみやげも、ハタハタパイが美味しそう。しょっつるや、男鹿のも塩で甘味を引き立たせるつくりで、横手のメーカーが作っている模様。実際購入しましたが、非常に軽快な歯触りで美味しかったです。
その他、スーパーのカップ酒コーナー。右手の方に「由利正宗」のカップがあるので、最後大人買いしようかと思ったんですが、最後時間がなくなり忘れてきました…やはり、思い付いた時に交わないと駄目ですね。
秋田の味噌にも興味はありましたが、既に酒だけでも3リットル以上、酒粕も相当量あって、重量的にもスーツケースも溢れる感じになっているので断念。
ご当地の醤油も興味があったんですが、同じく断念。
その他流石本場なのでスーパーの入り口には芹ときりたんぽが並んでいます。現地の方もこの時期に自宅で作るのでしょう。ちなみに芹は宮城産でした。
秋田の地酒ではありませんが、関東では見かけないタイプのラベルのものなどがあり、目移りしますが、もう酒を運ぶ容量は残っていません。
そして、パック酒チェックなんですが、このあたりの地酒のパック酒は糖類とか酸味料などが添加されているものが多く、
けっこうくまなくチェックしてしまいました。
爛漫は関東でも手に入るので、まずなしとして、両関のパックは興味あったんですが、やはり糖類添加されていたので、今回は諦めました。(糖類添加されているもの買ってもいいんですが、残り1本買えるかどうかだったので、今回は添加のないものに絞って探しました。)
その後は駅前の居酒屋などをチェック。
こちらは、駅のロータリーに面したお店の看板ですが、地酒銘柄の表示が並んでいます。
まだ、お店などで見かけたことのない銘柄も。
菰樽のディスプレイもありますが、かまくら、浅乃舞、館の井などはまだ見かけたこがありません。
ロータリから路地に入ったところで、なんと、ハッピーアワーの表記をみたらリーズナブルそう。そして、日本酒の瓶もお店の前にディスプレイされているから、そこそこに日本酒も飲めそうと思い、ここに後できてみようと決めました。
そして、一旦ホテルに戻りチェックインすることに。かすかに雪がちらつき始めました。
横手公園を出た後くらいから、細かい雪が降るかどうかな感じでしたが、いよいよ本当に降ってきました。チェックインして、飲食店に向かおうとした時点で雪が積もりそうな雰囲気に。
雪国は足跡で女性の履き物とかわかるんだなって、すれ違った母娘の残した足跡を見て思いました。
郷土料理が食べられるお店というと、観光案内でもここを案内される感じでしたので、きてみました。この後ハッピーアワーの表記のあったお店にも行きたいので、長いはしないつもりですがしっかり食事は取りたいと思っていました。
さすがにいものこ汁はなかったので、きりたんぽ鍋をいただくことに。セリがきっちり入ったスタイル。
食事が終わって出る頃には30分強化と思いますが、もうこのくらい積もり始めています。
ハッピーアワーを求めて食事をそそくさと済ませて駅前へ。最初通りかかった時は暖簾も出ていなくてお店の名前もわかりませんでしたが、ちょい呑み夕月というお店らしいです。
飲み比べで少しずつ飲むスタイルでオーダーしていきます。飛良泉の低アルコールタイプの雛、天寿の立春朝搾り、そして大納川の辛口をいただきます。
お通しにはギバサなど秋田らしいものも入っている。
お店のママ曰く、大納川は甘い酒しか作らないのだが、そこが作る辛口ということで珍しいとのこと。大納川は最近まで知らなかった銘柄ですが、すっかり記憶されました。
この地域にありがちなお冷はカップ酒の容器で提供するパターン。
◯◯っこと言えばあきぢとわかるメニューでひろっこの酢みそを頼んでみる。
さて、ひろっこ酢みそ。昨日お味噌汁でいただいたものと違って、山菜らしい見た目。ウドでもなくネギでもなくですが美味いです。
やっぱり気になる◯◯っこで、ひろっこに加えて、ぼだっこをいただきます。
ひろっこは昨日も増田でいただいた昼食で味噌汁の中にも入っていましたが、ぼだっこは本当に初めて。塩辛くて食べきれずに残す人も多いと言われましたが、日本酒好きには全く酒とマッチして美味しくいただけました。
次の飲み比べ、鳥海山は気になりすぎていたので、
燗上がりする酒なのですが飲み比べで冷やでいただく、燗酒に向く酒なので、それなりにしっかりした酒質であり、甘さが主張するタイプではない。冷やでいただいても他の酒とメリハリをつけられて美味しかったように思う。
結局銘柄を飲み倒したくて、天の戸のにごり、刈穂六舟が辛口かどうか確かめたく飲んでみたり、実は日の丸醸造で購入した真人(まなびと)も頼んでみました。真人も買って良かったと思わせる味わいでしたので、帰宅後にもじっくり楽しみたいと思います。
最後山本の生原酒をサービスでいただきました。山本は昨晩は7号酵母のものをいただきました。より濃密な味わいでした。
最初にハッピーアワーを見かけた看板はあっという間に雪で見えなくなるくらいに。

あっという間に景色は雪国の装いに。
一面白い景色の中、赤信号が煌々と目立ちます。

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