どこかにビューーン!で行く美酒王国秋田の旅(県南編)ep.07「映えの功罪でわんこそばを諦める盛岡駅でじゃじゃ麺と日本酒で〆る旅」

 盛岡駅に到着したわけですが、改札から外には出たものの…4リットル以上の酒と酒粕で大変な重量になったスーツケースを引きながらスムーズに遠くに行けるわけでもなく、また駅構内かなりの人で賑わっていて、もうこれは駅から出ることは諦めて駅ビルで時間を潰して新幹線に乗り込もうと言うことにしました。

朝から北上線に乗り込み、サキホコレの塩むすび一つしか口にしていない状態で昼過ぎの盛岡に到着したので、お昼をいただく気は満々でした。

気分的にはさっぱりしたものが食べたく、かつ出しの味わいを欲していたので、盛岡と言えばなわんこそばなどは食べられないかと思ったところでした。

駅ビルのなかにもわんこそばの食べられるお店はあったので、これだと思ったんですが、考えが大分甘かったです。
そうです、既に13時を過ぎていたと思いますが、大行列になっていて、これは諦めること必至でした。上野に向かう新幹線は15時過ぎですし、行列に並び続ける暇はありませんし・・・なんていうか、若い人たちであふれているエネルギーのある中に入っていく気は・・・起きませんでした。
というわけで、駅ビルの一番奥にあったわんこそばなどの飲食店のあるフロアーから引き返し、盛岡と言えばな三大麺、わんここそばがだめならば、あと盛岡冷麺かじゃじゃ麺ですが、じゃじゃ麺を本格的に食べたことがないし、一度食べてみようと、駅ビルの別の一角にある、飲食店街めんこい横丁に。

冷麺のお店もありましたが、じゃじゃめんのお店「小吃店(ショウスウテン)」というお店に。ここも数人並んでいて、入店までに10分強かかったでしょうか。

とにかく盛岡の駅ビルは人が多くて行き来するのも大変なくらいでしたので、どこも混雑しつているということを今回学びました。
待ちは3人いたんですが、10分強まって、最初の一人が通されると次々と自分も店内に案内される。
セットものもおいしそうですが、そもそもメニューをよく見るとじゃじゃ麺単品も安く、適当に何かと組み合わせてもセットと変わらず安いので、じゃじゃ麺単品と、ネギご飯を頼む。
提供までに時間がかかることを聞いたので、先にビールを頼むことに。
盛岡にある醸造所で作られている、ドイツのクラシックスタイルのクラフトビール。
詳細なスペックはわかりませんが、日本のスタンダードな大手メーカーのピルスナービールなどより、少しだけコクなどがあったように思います。
そんなこんなをしているうちにじゃじゃ麺が到着・・・というか、一緒に頼んだネギご飯がめちゃくちゃ美味しかったんだけど、あれは何で味をつけていたんだろう。甘辛い感じとネギが最高なんだけど、見た目は本当にシンプルにごはんにねぎをのせた雑然とした感じだったんですよね。

そして、じゃじゃ麺は上の乗っている味噌を全体にからませていただいていきます。他に調味料などで味を調整したり、味噌も追加できるようにおいていただきましたが、そのまま食べるには、シンプルにかき混ぜるだけで十分においしく食べることができました。

先にじゃじゃ麺が到着して食べていたお隣のテーブルの人たちも「じゃじゃ麺って本当においしいんだね」なんていっていましたが、僕個人の感想としても予想を上回る美味しさというか、あつあつの麺がやわらかくもありながらしっかり存在感を示していて、本格的な麺なんだなと思いながら食べました。
更に、これが本場のスタイルとおもわされたのは、「ちーたんたん」という食し方。面を少しだけ残して、麺を片側に寄せて、そこに生卵を割って、かき混ぜて一度店員の方に渡します。
スープを注いでいただき、玉とじされた粥のような状態になって出てくるので、これをもう一度楽しみます。この時は少し追加で味噌を入れて味を調整しましたが、こんな風に二度楽しめるものとは思っていなかったので、新しい発見というか、これだけでも盛岡駅に降りた価値を感じました。
その後は・・・いつもの通り、日本酒で〆るんですけど、盛岡駅にも日本酒のバーコーナーのようなものがあり、こちらで頼んでいきます。リーズナブルなおつまみつきのセットで、お酒はお任せで頼んだところ・・・岩手も東北も全く関係ない百十郎(岐阜県)が出てきました。

百十郎もおいしいんですけど、やっぱりここは東北の酒で〆たいところであり・・・甥で頼んでいきます。こちらも少量で注いでいただくことができるお店なのでそれが可能でした。
昨年庄内に出向いてから、その本当の美味しさに気が付いた上喜元のにごり酒をオーダー。
更に、にしんの切り込みも頼む。これは居酒屋新幹線の青森の回で知って、実際青森でいただいて以来食すようになったので、メニューをみかけて頼んでみました。にしんの切り込みはおいしいんですが、冷凍品なんかを買っても自宅では量が多すぎたり、回答が面倒だったり、味がイマイチになってしまうこともあったりなので、お店で頼めるのが一番に思っています。
っていうか、後からお得な飲み比べのセットがあることに気が付いたが時すでに遅しでした。新幹線の時間ももう近づいてきています。
そして、せっかく岩手にいるということで、帰りの新幹線は再び秋田の酒があるにして、岩手の酒をいただきます。八重桜純米しぼりたて。スタンダードな辛口ながらうま味も乗った生酒としてもまるみは多少あるタイプに思いました。

龍泉洞の仕込み水と表記があってそのような場所が岩泉町などにあることを知ったりもして・・・今回盛岡行のチケットで秋田に行きましたが、岩手の旅行も実現したいと思うところです。
さて、新幹線は15:09分発なので、20分前くらいに改札を通過。して乗り込みます。盛岡駅始発の新幹線なので、ゆっくり乗車ができます。
そして、行と違って席にも大分余裕が。車両も車いすなどのスペースがあって、座席自体が少なめの車両にあたりました。・・・それにしても、スーツケースが重たくて、網棚に乗せるのがけっこう大変でした。
さて、盛岡のわずかな滞在も済んで出発。今回は少し早い時間の帰宅。
盛岡駅と駅ビルの外には今回出られませんでしたが、次回は必ず。
こうしてみると実際駅に人が多かったですが、盛岡の街は大きな町だとわかります。そして、ここも雪景色ですが・・・行きの新幹線では雪なんて遠くの山肌以外には全く見られなかった車窓なので、いったい昨晩の雪でどれだけ降ったのかと思うとともに、いったいどこまで雪景色が続くだろうと気にかかりました。
岩手県内はもれなく雪景色が続きます。
北上のあたりでも景色は変わらずですが、ここで居酒屋新幹線を開店させます。今回は湯沢の爛漫ブランドの酒と、横手のキオスクで最後購入した鳥海山の本醸造。
駅弁は盛岡駅で購入しました・・・この時間でもそんなに種類はなくなっていたのですが、牛肉を使ったものに。
そして、仙台付近に・・・仙台も雪のイメージがあまりない場所でしたし、行は全く雪がなく都会らしい灰色の景色と思っていましたけど、しっかり雪景色。そして、やっぱり仙台で三列シートの隣関に2組乗客が乗ってきて・・・トイレに立つのが忍びない感じになったので・・・スローペースで飲み続けることに。
白石蔵王を過ぎたあたりで雪はなくなりかけていきます。これは東北と言っても福島あたりに出たら、やっぱり既に雪はない・・・という状況かなど思いました。
が、しかし再び雪はそれなりになって、こちらは郡山駅付近。結局東北地方一帯は雪に包まれていたようです。
ちなみに、栃木県に入って那須塩原付近くらいまでは、わずかに雪の形跡はあって、東北に限らず関東でも北の方は降雪があったんだなと・・・かなり広範囲で雪が降っていたことを知りました。当然、宇都宮にでるあたりからは雪はゼロになっていましたが。
そして、終点の東京ではなく上野で降りるため、大宮駅を過ぎたら即下車する準備開始。お隣2席に乗客がいる状況だったので、ちょっと気は使いますね。
そして、夕刻の上野駅に到着して、ここから常磐線で無事帰宅し旅を終えたのでした。今回どこかにビューーン!で盛岡行のチケットを引き当てて、主目的は北上経由で横手方面に出て美酒王国秋田の旅で、文字通り美酒を楽しみまくったわけですが、秋田は酒のバラエティも多く(数が多くても味わいが均質な県なども多い中蔵事に個性がある)、更に秋田の酒が好きになったのと・・・麹を使った漬物や、山菜などをはじめとしてまだ知らない食文化が豊かで・・・今回冬でしたが、また季節を変えていきたいと、山形県の庄内とともに好きな場所になりました。

そして、チケットは有効活用しましたが、旅の主目的地からははずした盛岡・・・ここも必ず一人で乗り込んでみる必要があると感じたのでした。

日本って郷土色豊かな場所が多数あって本当に良いなと思えた旅で、このどこかにビューーン!によって近年東北にはたくさん足を運ぶきっかけとなり、東北の魅力もたくさん知ることができました。

また、JREポイントが充填された際には、再びどこかにビューーン!でサイコロを振りますけど、楽しみな企画です。

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