ファインワインと日本酒人気銘柄の取り扱いがある意外な存在ジャパンミート千葉ニュータウン

 お酒の購入場所の一つとして注目しているお店の一つにジャパンミートがあります。関東一円に(と言っても都心にはないですが)展開されている、名前の通り生肉が中心になり、その他の食品などの展開も多いスーパー。久しぶりに覗いたら、なかなか熱が入ってしまったので、そんな記憶を少しここでも書いておこうかと。


肉のハナマサと同じ系列と言うこともあって、お肉が豊富で更にそれに合わせた調味料や野菜なども本当に重宝してるんですが、ここが穴場なのはそれだけでなくて、郊外にありながら、それなりにファインワインの取り扱いがあったり、「こんな価格で?」っていう掘り出し物が結構あることです。


郊外店舗はホームセンターのジョイフル本田と併設の場合が多くて、我が家からアクセスできるのは千葉ニュータウンと茨城の守谷、(荒川沖も行けるけど、規模が小さくお酒の取り扱いもかなり少ない)今回は千葉ニュータウン店に行きました。

そもそもジョイフル本田が、かなりの規模なのでその中に併設されている店舗も大きいです。
千葉ニュータウン展はお店の入り口付近に大々的に酒市場と称してお酒の取り扱いコーナーがあります。
手前側の棚が、千円以下などの格安バルクワイン的なコーナー奥の冷蔵展開が有名生産者や認定生産地などのファインワインの展開があるコーナーになっている。
バルクワインのコーナーは…まあ「安かろう、それなりだろう(中には悪かろうにあたることもあるがそれは価格によらずあること)」というラインナップで…とにかく安く買いたい人には中身も含めて悪くないと思います。

今回見た中で、この中での掘り出し物はドイツのリースリング種で作られた糖度別の品質基準でランク付けされているカビネットのランクのものが、千円を切る価格だったので…なかなかこのランクのものでこの価格はないだろうと思います。糖度の基準で格付けされていますが、カビネットは甘さは多くなくドライに近いのでシンプルに食事に合わせるなどにも良いワインです。

特殊なパッケージのイタリアワインも、大規模な一般消費者向けの試飲会の開催などでも有名なピーロートワインの仕入れているワインで、それが格安で並んでいたのはちょっと驚きました。自転車マークのコノスルもありますが・・・ここは、スーパーなどでもよく見かけますし、もともと安いので、手に入りやすい場所で購入すればいいと思うので、ここでの取り扱いが適しているかは不明でした。

それからベンチマーク(基準)にしているブルゴーニュ最大のワインメーカーのルイジャドのブルゴーニュワインは紅白ともに¥2728と、インポーター(輸入元)の公式カタログの価格より大幅に安いので、これはありかと。(狙い目ワインを予習、ヤオコーワイン20%offに向けて 6月 01, 2023)でも書きましたけど、2021年ビンテージは4000円しますからね。
カリフォルニアのナパのワインとしては、底値の部類では味わいが濃く樽の甘い風味がバリッバリに効いたわかりやすい味わいで人気のあるシックスエイトナインも。(そもそも、このワイン流通が少なくなっていますが、コストコやこういったディスカウントのお店ではなぜか大量陳列を見かける。)これも2000円台とこのジャンルのワインとしても、このワイン単体としても少しだけ安い印象です。
あと、味わいの濃さとパワフルさで、このインポーター(輸入元)の仕入れるワインではトップセールスのイタリアワイン、カサーレベッキオも2000円以上が定価であり相場かと思いますが、千円台ですね。もう味わいわかりきっているので、今更手に取りませんが、一度も飲んだことのない人はぜひおすすめです。濃さがあって分かりやすい味わいのワインの典型で、複雑身には欠ける部分があると思いますが、満足度は高いと思います。価格とのバランスを考えると、この品質は大変良いんだと思います。
エノテカのインポートするチリワインのモンテスシリーズの中でも一番下ではないラインのモンテスアルファも通常2200円程度で流通していますが、数百円安い感じですね。

モンテスアルファのカベルネソーヴィニヨン種(ボルドーの赤ワインによく使われて濃さのあるタイプ)のものは、味わいの濃さと、滑らかさ、樽の香ばしい(甘いというより香ばしい)風味やバランスが素晴らしく、ブラインド(銘柄を伏せて目隠しで)で飲んだら3000円台や4000円台のワインともそん色ない出来だと思うので、一度お試しされることを推奨します。
郊外のロードサイドでありながらロゼワインの展開も豊富なところは・・・ほかになかなかないラインナップなのではないでしょうか。背改定には大ブームになっているロゼワインですが、日本では全くヒットの兆しがなく。しかし、この画像にもありますが、プロヴァンスのロゼなどは辛口で、ほんのりだけベリーの香りがのっていて、食事にもよくあいますし、夏には特におすすめです。(ここでは数百円くらい市場相場より安いものが多かったです。)
そして、冷蔵展開されているコーナーではボルドーやブルゴーニュという二大産地を筆頭に、バルクワインのコーナーとは異なってファインワインがけっこう並んでいる。百貨店に少し近いラインナップもあり、これも郊外のロードサイドとしては驚きの展開。さらに、郊外にも多数店舗のある「酒のやまや」はほぼ自社輸入ですが、こちらは、正規輸入元などの大手メーカーのものが多く並び、それでいて価格が少し抑えめなのも一目置くところです。

ざっとみただけでも、多かった印象の順に、ファインズ(サントリー系で上位のファインワインが主体)、成城石井(東京ヨーロッパ貿易)、モトックス、日本リカー(キリンビールメルシャン系列)、エノテカ(アサヒビール系列世界のファインワインを取り扱い)と、上位のファインワインの取り扱いの多いメーカーがずらっと並びます。
ブルゴーニュ最大のワインメーカー、ルイジャドも白だけでこれだけラインナップがあります。ベンチマークにしているブルゴーニュの白もいいですけど、左から2番目のソンジュドバッカスは、日本向けに作られている規格のもので、一番下のレンジのブルゴーニュブラン(白)と比べて数百円の差で、味わいに大きな違いが出るのでお勧めです。(果実味とか、樽による甘い風味とかが圧倒的に増します。)3500円から4000円くらいの市場流通価格だったと思うので、3000円をわずかに上回るならばありです。
ボルドーの格付け系(ボルドーの赤ワインにはパリ万博時代から150年と続くワインの格付けがある、一番代表的なメドック地区の格付けは1級から5級まで61のシャトーが格付けされる)のワインも。
個人的には、格付けとかに入っておらず、人気のメドック地区の端っこにある、ムーリス地区のワインのシャトープジョーがあるのが凄いと思いました。

この地区のワイン、ワイン消費の本場イギリスでも人気がありますし、格付けワインより安めだけど、滑らかな舌触り、複雑な香り、特に黒いカシスなどの香りに、土やなめし皮を思わせる香りがよく出ていて、何度かいただいたことがありますが、毎回感動しています。

昔より値上がりしましたが、5000円強は今の時代としてはそこまで高くないです・・・ですけど、簡単に手に取る価格じゃないので、この時はもちろん買っていません
シャンパーニュもスタンダードな大手銘柄が4000円台と安い。(スタンダードな相場は最近6000円から7000円以上に値上がりしている。)ディスカウント価格で流通する量販店などでは、上記の赤いパーパーエドシック、ポメリー、ランソンあたりは値崩れしていることが多いですが、それでもこの価格で見かけるならば高くないと思えるようになりました。(それだけ市場価格が高騰している)
大手メーカーではなく、バルクワインとかをたくさん輸入している業者の仕入れている格安シャンパーニュもあります。(2000円台)
エノテカの仕入れているシャンパン製法のスペインのスパークリングワインカバも定価より200円くらい安いか。いつも思うんだけど、エノテカのワインってエノテカではなぜか定価販売で、どこでかうよりも基本高い(セット販売とかセールの時をのぞく)ので、エノテカで買うことは、株主優待や百貨店友の会の使えるお店で一部購入する以外ほとんどないんですが・・・そしてこのクワトロプロジェクトのカバは果実味もあふれていて、他のカバとは一線を画している味わいで、おすすめです。
安価で、スクリューキャップ・・・オーストラリア産だけど、あか抜けない系ではなく、味わいもしっかりで美味しいジャンピエールも。(オーストラリアを専門にする輸入商ファームストンが輸入しているのも安心)1000円ほどで悪くない品質のスパークリングワインはおおありです。
こんなワンコインプラスアルファのバルクワイン的なスパークリングも。泡の力は偉大で、ベースのワインの味わいがそこまででもない場合でも、泡の爽快感などでたいていはおいしく飲めてしまいます


それから、ボルドーワインを味わったことがないなら、まずエントリーとして楽しめる、ベンチマーク(基準)にしている銘柄の一つ、シャトー・ボーモン。これもだいたい市場価格が3000円に迫ることが多いので、1980円に消費税でも安いと思います。濃さはほんの少し足りませんが、わかりやすくカシスのような香りなどボルドーワインの良さを感じられます。濃すぎないので、食事とともにもよいです。
そして、オー・メドック・ドージスクール。これもボルドーメドック地区の格付け3級に格付けされているシャトー・ジスクールが作る安価なライン。(ジスクールはシャトーマルゴーなどのあるマルゴー村の格付けワインですが、これはもっと広域の地区のブドウで生産されている安価なライン)

これもよく基準にされるワインの一つで、ボルドーワインらしさと、そこそこの濃さを味わえる銘柄です。やっぱり3000円台で流通していることが多いので、この価格では大ありです。前述のシャトー・ボーモンよりも濃く、果実味も濃くビンテージや飲み頃にもよりますが、新鮮なカシスなどが主というよりも、ドライフルーツのイチジクとか、そういったあまやかさを感じられることがあります。おいしいけど、ボーモンよりやや複雑で、初めてならボーモンの方がおすすめです。

個人的にはワイン飲み始めた頃に、アメリカのワインオークション、クリスティーズの渡辺順子さん(当時)がyoutubeでこのワインのテイスティングコメントをしているのを見て以来、なんとなしに定期的に試しているワインになっています。

その時のコメントではやっぱりドライフィグ(いちじく)とか鉛筆の芯とかっていうコメントがされていたと思います。こういうの見ると興味出ますよね。最近渡辺順子さんは書籍「世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン」がヒットしたので、ご存じの方も増えたかと思います。

一方で、格付けとは異なっていて、カベルネソーヴィニヨン種よりも、やわらかさやふくよかさ、アルコール度数の高さなどが出やすい、メルロー種を主体にしたワインも並んでいるあたりさすがです。キリンビール系の日本リカーの仕入れているこのワインもメルロー種の作り手としては優秀で・・・これはちょっと渋みとか味わいに複雑さも出るタイプですが、この価格ではありです。


と、これだけでも、バルクワインとファインワインの取り扱い・・・価格も市場流通の一般的な価格より少し安い印象で、ちょっとだけよいものを手ごろに飲みたいと思ったときには、何か掘り出し物がないか探しに来るところになっています。



・・・が、驚くことなかれ。ここワインだけではなく、日本酒や焼酎などの和酒もけっこうアグレッシブな展開がされていて、そういう点でも利用の価値は大きいです。
日本酒も豊富で、冷蔵展開でもこれだけ展開があります。ちょっとした酒屋を大きく上回るレベルですね。宮城の銘酒一ノ蔵や、長野は諏訪の真澄、奈良の春鹿と人気実力ともにあるような銘柄がぱっと見た感じ並んでいます。
そして、プレミア扱いでおいているものも。人気の田酒(でんしゅ・・・その名の通り田んぼの酒にたがうことなく全量純米仕込みの青森の人気銘柄)も・・・もちろんこれは定価じゃなくてプレミア価格になっていますが。(ただ、郊外の正規取扱店とかでは低下で買うことができるものなので、急ぎで手に入れたい場合でなければ正規取扱店で購入するのが良いかと。東京などではまず手に入りませんが、郊外の正規取扱店では普通に買えることが多いです。このあたりなら茨城県に行くとそんなお店は多いです。)
まあ、しかし最初に紹介したような人気銘柄は並の価格で手に入ります。(並って書いたのは、それぞれの定価を調べていないからで肌感覚です。日本酒は通常定価販売が基本でイレギュラーな仕入れ先から仕入れている場合だけ高い価格の取り扱いになっていることが普通です。)
冷蔵展開以外もこのような展開。
人気の陸奥八仙なんかも取り扱いがある。
新潟魚沼の銘酒鶴齢(かくれい)も。新潟の典型的な端麗辛口ではなく、雪深い地域で味わい濃いめに仕上がった銘柄で、現地シェアは八海山より圧倒的に高い銘柄です。近年人気で生産が追い付かず、一部銘柄をつくるのをやめたりという話もありました。個人的にも時々いただいている銘柄ですが、この画像にある純米吟醸がスタンダードになっています。どこでも取り扱いがあるわけではないので、ありがたいですね。
焼酎も含めたコーナー全体をみると恐ろしい取扱量。
焼酎の3M(3Mっていっても、牧瀬里穂、宮沢りえ、観月ありさじゃなくて、魔王、村尾、森伊蔵の三つですよ)プレミア価格ではあるものの取り扱いが

定価以外の販売っておすすめできないものではあるんだけど、小売店ってこういう商品を高値で卸してくる業者から仕入れて展開していると思うので、おそらく儲けが多いわけではないでしょうし、サービスで品ぞろえとしておいてくれていると認識しています。

・・・まあ、森伊蔵(もりいぞう)なんかも万単位の価格ですが、定価3000円もしませんからね。(高島屋で定価販売の抽選が毎月あるので、一度応募したら2回目で当選したことがあります。)まあ、まあ、これはこれであまり小売店はせめられませんが。
天使の誘惑、百年の孤独など・・・そもそもラインナップをしようという事典でなかなか売り場づくりに労力はかかっていると思うのです。


というわけで、この郊外のロードサイドの立地にありながら、お酒の取り扱いでは種類が豊富ですし、高品質なものがけっこう取り扱いが多いことが貴重な存在です。


あと、単純にお酒もそうなんですけど、ジャパンミートお肉とか野菜も安いので、そういったものとついでに掘り出し物を探しに来られるのはありがたいです。千葉ニュータウンも守屋も自宅の至近にはないので、コストコ同様にわざわざ行かないといけないのが面倒ですが、行く価値のあるお店です。


0 件のコメント:

コメントを投稿

JREポイントプレミアムステージの期限が来るのでどこかにビューーン!申し込みました

JREポイントですが、 大変遠距離な通勤をしていた時期があり、 モバイルsuica定期券の購入だけで一瞬で9000ポイントだかのポイントがたまっている時期があり、 以下3つの条件を簡単に満たしたために、 ポイントランクがプレミアムステージに到達していました。 1,JREポイント ...