どこかにビューーン!で行く美酒県山形庄内地方の旅ep.06「庄内の酒処大山酒のある鶴岡大山地区へ郷土料理の麦切りと酒造見学」

 2日目は加茂水族館に行って、庄内に生息する魚の展示や、クラゲ、などの展示を見物して、昼食に鱧を食べコンパクトながらスムーズに旅を楽しめだと思います。

ちなみに前回の記事は(どこかにビューーン!で行く美酒県山形庄内地方の旅ep.05「2日目加茂水族館へ」 10月 18, 2023

ただ、荒れた天候ということもあって、この先のスケジュールをどうするか…ということが問題。
加茂水族館から見た日本海…これは南側なので帰る温海温泉や村上側の海ですが、物凄い時化でこの沿岸を羽越本線で帰ることになります。

実は、朝の時点でレンタカーに乗る前に、鶴岡駅の窓口に行って、帰りの特急いなほを一つ前の列車にしました。

帰りの新潟から東京に戻る新幹線は20:30の出発。に対して20:21に新潟に到着する特急いなほを予約していましたが、対面するホームの乗り換えは良いにして、9分しかなく、運休はなくてもこれは遅延で間に合わなくなる可能性はかなり高いと踏んで列車を変えることにしました。

この辺りのことを駅員の方に「間に合わないですよね?」と聞くと「1時間半後の新幹線があります。」ってあっさり言われたんですが、今回の新幹線でも22:22分上野着で、これ以上遅れるのもアレですし、その時間に新潟で時間を潰せる気もしません。

何より、運休になるのも怖いですし…あとは鶴岡の駅前のフーデバーで直前まで日本酒でも飲むかと思っていたものの、フーデバーの日本酒バーは昨日見た通り退店してしまっていますから、駅の近くでそんなことをする必要もなくなりましたし…

というわけで、一つ前の特急いなほ16:23鶴岡発に切り替え…いなほはさほど混雑しないようなので自由席にしました。

ここから逆算して、レンタカーを返して駅まで徒歩15分の道のりがあることを考えると、最後の手続きや給油などの時間もみて、15:30にはレンタカーを返す必要があると見込んでいました。


まあ、羽黒山で精進料理、酒田の町と東北銘醸にも行きましたし、庄内の地酒もここぞとばかり、3件ハシゴして楽しみましたし、加茂水族館にも行って、あとは大山酒で名を馳せた大山地区に行くことくらいがマストでした。

本当はバスで移動すれば酒造でテイスティングできたんですが、移動時間や加茂水族館から戻る途中が大山地区なので、車で向かうことに…

出羽の雪酒造資料館があるので、そちらをけんぶつしに。

とともに、観光ガイドなどで一緒に紹介されている漬物蔵の本長にも立ち寄って庄内の漬物を少し購入しました。
そして、加茂水族館で鱧の定食を食べましたが、比較的軽めで、まだお腹に余裕もあったので、庄内の郷土料理の「麦切り」を食べに行くことに。

大山地区には人気のお店らしい鈴木屋がありこちらに。
メニューはこのような感じで、どうやらラーメンが人気があるようなんですが、やっぱり郷土料理を食べたく、麦切りを頼む。
酒造の街大山ののぼり旗も。
そして、麦切りが到着、なんというか稲庭うどんとかそう言う感じなんだろうか。付け合わせがワサビでなくカラシですね。
爽やかにいただけるシンプルな味ですが、カラシは予想外に合うなと思いました。氷見うどんとかそういった感じの見た目ですが、もう少し素朴な味という感じだろうか。
それから、メニューにはカップ酒とありましたが、流石大山。大山と栄光富士のワンカップ。車でなければいただきたいところでした。
あっという間に食べ終わり、お店を出ると店の隣の庭に紅葉が見えて、なんだか秋なのかと思いました。

駐車場は店の向かいにもありますが、狭そうだったので、一つ隣の十字路付近にある広い駐車場を利用しました。

その後はこの付近に酒蔵がいくつかあるので、ちょっと覗いてみました。
こちらは、「大山」を醸す、加藤嘉八郎酒店、タンクが並んでいます。
見学はもちろん販売なども現地では行っていないようですが、事務所のような建物がビルのようであって、そういう意味ではある程度の規模なのかということが想像できます。
バス停の地名をみても大山ですね。
そして、はす向かいというか、栄光富士を醸す富士酒造。酒蔵らしいクラシックな縦構えですがきれいにメンテナンスがされていそうですね。
ここも見学や販売はしておらず、入り口には近所の販売店などを案内する看板がありました。昨日、日本酒バーなどでお話を聞いたところとしては、こちらは冬だけに酒を造る伝統的な寒造りではなく、四季醸造をしているようです。

四季醸造は最近の酒蔵の経営の仕方の一つで、社員の安定雇用や、人気銘柄は生産が追い付かないので、年間作り続けるスタイルをとるなどあります。やっぱり人気が上がってきた銘柄などによくみられるように思います。

前回の山形旅行でも思いましたが、山形に来ると栄光富士は目立つ存在に思います。
ちなみに、近所のドラッグストアーの酒コーナーのラインナップも途中みてみましたが、さすが大山ということで、近くのサケがここぞとばかりに並んでいます。
今回、買い逃してしまったんですが、初孫のパック酒を買って来ればよかったです。これは本醸造で、昨日酒蔵でうかがったように全量生もとづくりで、こちらもご多分に漏れずです。
こちらは俵雪を醸す羽根田酒造他にも羽前白梅があるようです。
こちらの表示は昔作っていた銘柄でしょうか。

そして、至近にある出羽ノ雪酒造資料館に行くつもりでしたが、タイミング悪く団体のバスツアー客が入ったようで、駐車できなかったり、していったん時間をつぶすことに。
結局鶴岡市内の鶴岡公園付近まで行きましたが、片道15分とかかかっただろうか。
そこまで時間もないので、散策ができるでもなく、引き返すことに。
さあ、そして戻ってきましたが、まだ団体客でごったがえしていました。受付で200円を払って中に進みますが、事務員の方が簡単に説明をしてくれます。400年以上の長い歴史があることや、大山地区は昔は47蔵が酒を造るために操業していたこと、現在は4蔵だけであることなど説明をききます。

関東から来たことを伝えると今日の気候風が強い話になり、帰りの電車が止まらないか心配だという話になり、まず電車がとまって、次が庄内空港の飛行機という具合にとまるそうです。

「ちなみに、この庄内では雪はどこから振ると思いますか?」と聞かれたので・・・横殴りの風かな?と思って横からですか?と聞いてみたところ「雪は下から吹き上げてくるんです!」と教わりました。事実風は強い地域で、この風によって健全な環境ができて良い米がとれるといったことや、今回の強風はかなり季節外れで珍しいことなどを聞きました。

その後、館内の回り方などを教えていただき、自分で見てまわります。
入り口には季節柄ひやおろしの展示が。
ここにたどり着くまでにけっこう時間を使ってしまったので、持ち時間は30分とかでしょうか、手短に回らざるを得なかったのは少し残念です。
さて、4か所くらいに分かれた展示室を見て回ります。
米を蒸す甑(こしき)の展示など。
出羽ノ雪の袋がかかった槽(ふね)・・・お酒を搾る道具。
そして、これはけっこう圧巻だったんですが、歴代首相の国酒と毛筆でしたためられた色紙。

そして、大山の酒に関しての展示のある部屋も。

これは、かつて大山で操業していた47蔵の屋号と石量(製造量)が記されたもの。

そして、驚いたことに、この大山の酒は主な移出先の一つが新潟だったということ。酒処新潟のイメージがありますが、そちらに移出しているというのはなかなか凄い存在だったのではないでしょうか。
タイミングが良いと瓶詰などの作業なども視ることができたりするようです。
そして、コメについての展示も、これらは山形県でよく使われる酒米ですね。
毎回思いますが、酒米ごとに穂の長さなどは大きく違って・・・やっぱり背丈が高いと倒れやすくて育てるのが大変になったりするようですね。
出羽ノ雪のラインナップ。
そして、国酒と首相がしたためるようになったのは、大平首相からのようです。・・・っていっても、物心ついて初めて認識した総理大臣は中曽根さんからなので、大平首相の存在はあとから知ったというか、お話ししている姿とかも想像つかなかったりするんですよね。
そして、これは熱処理して殺菌・保管を安定化させる火入れ作業を行う蛇管(じゃかん)ですね。
ササニシキは庄内でも作付けされているようです。なんていろいろ見学しましたが、運転があるので試飲もできずなのと、ここの酒の味の説明などを聞こうかとおもったものの、団体客が試飲と販売のブースにたくさんいたため、これは断念・・・ちょっと急いでレンタカーを返すべく、大山地区を出て鶴岡駅方面に戻ることに。この時点で15:20頃。
やっとレンタカーを返したのが15:40頃。そこから15分かけて鶴岡駅に戻りますが・・・16:23分の特急いなほに変更をしてましたから、けっこう時間がありませんね。ホテルに預けている荷物の引き取りもありますし。

そして、レンタカー屋から駅に戻るすがら今日は雨は降らず、空模様だけはよくなりつつあり、羽黒山や月山方向も少し晴れ間がみえていました。風だけは相変わらず強い感じですが。

そして、ホテルで荷物をピックアップして、秋に向かうのが16:04分とけっこうギリギリになりました。ちなみに・・・「雪の降る町を」発祥の地・・・とあってけっこうびっくりしました。てっきりあの歌って北海道のものだと思っていたので。

というところで、2時間列車を早めたわけですが、変更した帰路の内容については、また次の記事で。


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